日本競馬の凋落

今年のG1レース(障害を除く)24レースの内4レースのみ勝ち馬がAA2で、残りのレースの勝ち馬はすべてA2でした。
ブリーダーも馬を買う馬主さんも「血統がいい」とはあるいは「配合がいい」とはどういうことかを定義出来ていません。
分からない者同士が、馬の売買をしているのが現状です。
幸い、日本はレースの賞金が高いのでG1でなくてもG2・G3を2~3勝すれば、ペイできる場合が多いのです。
私のスターホースの定義は、AAA1及びAAA2の馬です。スターホース不在の時代が何年も続いています。
AAA2ドゥラメンテ(2012年生)以来、AAA1に至ってはエルコンドルパサー(1995年生)以来出ていません。
軸になるスターホースがいないため、G1レースのたびに勝ち馬がころころ変わります。ですから、G1ホースがたくさん
出現するのです。よく「GIホース10頭の豪華なメンバーです」というアナウンスを聞きますが、決して豪華なメンバーでは
ありません。こんなG1レースをファンの方は望んでいるのでしょうか。
アメリカ競馬は、すでにガラパゴス化しています。競馬界がガラパゴス化するとは、生産界もレース界もAA2以下の馬で構成
されているということです。AA2以下の馬からAAA1及びAAA2の馬は決して作れません。
FlightlineもAA2です。直近の3冠馬であるJustifyあるいはAmerican PharoahもAA2です。それらの子供や子孫も高々
AA2にしかならないのです。この悪循環に落ち込んでいるのが今のアメリカ競馬です。アメリカから馬を買ってくれば間違い
ないという時代はとっくに過ぎています。
私は、日本もやがてガラパゴス化するのではないかと危惧しています。